SikuliXで操作するアプリケーションの中には、デフォルトのクリック速度(マウスダウンからアップまでの時間)だとクリックを認識できない場合があります。また、スマートフォンを操作する場合、タップやロングタップをしたいケースもあります。
これらの実現方法についてまとめます。
システム変数「Settings.ClickDelay」
クリック速度の微調整だけであれば、システム変数「Settings.ClickDelay」で調整できます。
# マウスダウンからアップするときの遅延時間 0.0 ~ 1.0(秒) Settings.ClickDelay = 0.1
0~1秒の範囲で調整可能。1秒以上のクリックは次のmouseDown、mouseUpを使用したクリック処理を使うことで対応可能です。
タップ・ロングタップ処理
クリックを自由に調整したい場合、mouseDown、mouseUpを使用してクリック処理を実装することで実現可能。
# タップ処理 m:Match or Region オブジェクト sec:マウスダウン時間(秒) def tap(m, sec): mouseMove(m) mouseDown(Button.LEFT) sleep(sec) mouseUp(Button.LEFT) # タップ def tap_s(m): tap(m, 0.05) # ロングタップ def tap_l(m): tap(m, 1.0) # 使用例 m = find("1609741390982.png") tap_l(m) tap_s(m)
リモートでスマホ操作した時に作成した処理です。クリックメソッドを使わず、マウス移動、マウスダウン、アップを実装してタップとロングタップを実現しています。
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