2020-08-24

scrcpyを使用したAndroidスマートフォンのリモート操作

 AndoridスマートフォンをPCから操作可能になればSikuliXなどの自動操作ツールを用いて、テストの自動化やRPA、ゲームの周回操作の自動化などに活用できます。

リモート操作ツールの「scrcpy」についてメモを残します。


インストール

scrcpy

ダウンロードページよりファイルをダウンロードする。

実行ファイルをダウンロードした場合は、Zipファイルを展開し任意のフォルダに配置する。

例:C:\scrcpy


実行手順

scrcpyを使用したリモート操作手順は以下。

  1. AndoridとPCを優先で接続しADBのTCP接続を有効にする
    ADBデバッグの有効化については以下
    https://developer.android.com/studio/command-line/adb?hl=ja#Enabling
    コマンド例:adb tcpip 5555
  2. PCからWifi経由でADBを利用可能にする
    https://developer.android.com/studio/command-line/adb?hl=ja#wireless
    コマンド例:adb connect 192.168.1.3:5555
  3. scrcpyを起動する
    コマンド例:scrcpy -s 192.168.1.3 -p 5555 --bit-rate 5000K --max-size 720
  4. 終了時はscrcpyを×ボタンで終了させADB接続を解除する
    コマンド例:adb disconnect 192.168.1.3:5555


scrcpyのコマンドオプション

scrcpy実行時のオプションについては以下に記載されています。
https://github.com/Genymobile/scrcpy/blob/master/README.md


使いそうなオプションを以下にまとめます。

ロングオプション

ショートオプション

説明

--serial

-s

接続対象指定
複数のデバイスが接続されている場合、対象を指定する必要あり
--serial 192.168.0.1:5555

--max-size

-m

最大解像度指定

--bit-rate

-b

ビットレート(デフォルト8M)

--max-fps

 

最大キャプチャフレームレート
Android10以降で正式サポート

--crop

 

クロップ
画面の一部をクロップして表示する
--crop 1224:1440:0:0   # 1224x1440 at offset (0,0)

--lock-video-orientation

 

回転


コマンド例

scrcpy -s 192.168.1.3 -p 5555 --bit-rate 5000K --max-size 720

ネットワーク上の192.168.1.3 ポート5555に接続

ビットレートは5M、最大画面解像度は720px

0 件のコメント:

コメントを投稿